公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座

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工数を悪用した水増し請求は粉飾決算の温床

工数を悪用した水増し請求は粉飾決算の温床 今回は、次の【資料1:関連ブログ】のスピンオフ。 【資料1:関連ブログ】会計監査で人工知能AIを活用しても粉飾決算は糺せない 工数を悪用した水増し請求と、そこから派生する粉飾決算の話です。 女子高校生…

会計監査で人工知能AIを活用しても粉飾決算は糺せない

会計監査で人工知能AIを活用しても粉飾決算は糺(ただ)せない 2017年3月15日付の日本経済新聞では、次の記事が掲載されていました。 【資料1】日本経済新聞「Disruption断絶を超えて(3)」2017年3月15日原子力事業の混乱で20…

東芝問題の行く末を案ずる

東芝問題の行く末を案ずる 確定申告業務に忙殺されながらも、新聞などで時事問題はしっかりフォロー。 毎日、いろんな事件が起きるものだなと。 経済記事で頻繁に目に付く企業名は、東芝とヤマト運輸。 物流問題は別に論ずるとして、東芝問題に関しては次の…

公認会計士高田直芳:東芝問題まとめ

東芝問題まとめ 東芝問題をまとめたブログは、下記【資料11】にて。 さて、日本経済新聞では、東芝問題について次の記事が掲載されていました。 【資料1】日本経済新聞2016年12月27日東芝が2017年3月期に米国の原子力発電事業で1000億円…

公認会計士高田直芳:『直感を裏切る数学』神永正博~数学で粉飾決算を見破る方法~

『直感を裏切る数学』神永正博『四色問題』一松 信~数学で粉飾決算を見破る方法~ 直感を裏切る数学「思い込み」にだまされない数学的思考法講談社ブルーバックス神永 正博Amazonアソシエイト by 四色問題どう解かれ何をもたらしたのか講談社ブルーバックス…

公認会計士高田直芳:監査法人のへっぴり腰が企業のコンプライアンス違反を増長させる

監査法人のへっぴり腰が企業のコンプライアンス違反を増長させる 下町ロケット池井戸 潤Amazonアソシエイト by 従前のブログ『実務を知らぬ者ほど、会計を偉そうに語る』では、半沢直樹シリーズ第1作『オレたちバブル入行組』を取り上げました。 『隠蔽捜査…

公認会計士高田直芳:工事進行基準と工事完成基準は粉飾決算の巣窟なり

工事進行基準と工事完成基準は粉飾決算の巣窟なり『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 いま、いくつかの企業で、原価計算コンサルティングや管理会計コンサルティングを手掛けています。 コンサルティングの概要はこちら【高田原計/旧・原価計算工…

公認会計士高田直芳:上場企業はなぜ監査法人を見下すのか

上場企業は、なぜ、監査法人を見下すのか いまは、四半期ごとに決算が行なわれます。 特に3月末日を年度末としている上場企業は、決算業務と会計監査への対応で、多忙な日々を送っているはず。 会計監査については、2015年の東芝問題で、上場企業に対し…

公認会計士高田直芳:会計基準や会計監査はいずれ人工知能AI に取って代わられる

会計基準や会計監査はいずれ人工知能AI に取って代わられる 2008年12月に公認会計士試験委員に任命されたとき、財団法人会計教育研修機構(通称「会計教育財団」)の講師も委嘱されました。 講義名は、『管理会計の実務』(経営204)です。 5年…

公認会計士高田直芳:有償取引と循環取引のああ勘違い

有償取引と循環取引の、ああ勘違い[決定版]新・ほんとうにわかる経営分析 補足説明 「会計知のない人」が陥る錯覚の一つに、有償取引(無償取引を含みます)と、循環取引との混同があります。 部品や材料を有償支給(または無償支給)する取引は正当なもの…

公認会計士高田直芳:監査法人よ会計監査の力量と矜持を見せてくれ

監査法人よ、会計監査の力量と矜持を見せてくれ『高田直芳の実践会計講座 原価計算』 補足説明 法人税基本通達5-3-3では、次の定めがあります。 【資料1】法人税基本通達5-3-3(原価差額の調整を要しない場合)原価差額が少額(総製造費用のおお…

公認会計士高田直芳:原価データを粉飾する上場メーカーが存在する

原価データを粉飾する上場メーカーが存在する『高田直芳の実践会計講座 原価計算』 補足説明 もうすぐ3月決算を迎えます。 IFRS基準(国際会計基準)の影響で、12月決算へ変更する上場企業が多くなったとはいえ、やはり3月31日は一つの節目です。 …

公認会計士高田直芳:職業的懐疑心という御題目

職業的懐疑心という御題目 昨年(2015年)の東芝問題をキッカケに、会計監査に携わる者に「職業的懐疑心」を求める声が多くなりました。 職業的懐疑心は、目新しい用語ではありません。 日本公認会計士協会『ハロー!監査事典』では、次のように定義して…

公認会計士高田直芳:[決定版] 新・ほんとうにわかる経営分析 発売のお知らせ

[決定版] 新・ほんとうにわかる経営分析発売のお知らせ アマゾンでは、以下のサイトで、公開されています。 [決定版]新・ほんとうにわかる経営分析高田 直芳 【ダイヤモンド社】Amazonアソシエイト by 旧版と最も異なる点は、IFRS基準(国際会計基準・国…

公認会計士高田直芳:人工知能AIが会計と監査を支配する

人工知能AI が会計と監査を支配する 2016年1月12日付の日本経済新聞で、次の記事が掲載されていました。 日本経済新聞2016年1月12日急速に実用化が進む人工知能(AI )技術の影響についても聞いた(複数回答)。AI の登場で将来、ニーズ…

公認会計士高田直芳:シャープ実質国有化とメガバンクの鼎の軽重

シャープ実質国有化と、メガバンクの鼎の軽重 2016年1月11日付の日本経済新聞1面記事を見て、「やはり、そこまできたか」という印象です。 シャープについては、本ブログでも再三、経営分析のノウハウをもって取り上げてきました。 ただし、注意して…

公認会計士高田直芳:原価差額の異常値を隠蔽する企業が相当数あるという仮説

原価差額の異常値を隠蔽する企業が相当数あるという仮説『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 予定原価(または標準原価)から、実際原価を減算すると、原価差異の金額(原価差額)を求めることができます。 操業度差異を除く原価差額(予算差異等と…

公認会計士高田直芳:東芝問題~彼らの動機はどこにあったのか~

東芝問題~彼らの動機はどこにあったのか~『高田直芳の実践会計講座「戦略会計」入門』補足説明 東芝問題については、2015年7月20日付で「第三者委員会調査報告書」が公表されたことにより、個人的には、すっかり興味をなくしてしまいました。 それ…

公認会計士高田直芳:直接原価計算・活動基準原価計算・原価企画は、なぜ、破綻するのか

直接原価計算・活動基準原価計算・原価企画はなぜ、破綻するのか『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 次の関連ブログでは、上場企業3千社や中堅中小企業100万社で採用されている予定原価計算や標準原価計算には「理論上の瑕疵」があり、実務面…

公認会計士高田直芳:予定原価計算や標準原価計算は、破綻するのか、しないのか

予定原価計算や標準原価計算は破綻するのか、しないのか『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 現在の管理会計論の基礎をなすCVP分析(損益分岐点分析&限界利益分析)が、理論面で見事に破綻していることについては、次の新日本法規財団 奨励賞 …

公認会計士高田直芳:予定原価や標準原価に隠された「重大な瑕疵」に気づかぬ上場3千社

予定原価や標準原価に隠された「重大な瑕疵」に気づかぬ上場3千社『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 上場企業3千社に限らず、中堅中小企業100万社のほぼすべてで、予定原価(以下、標準原価を含みます)に基づいたコスト管理が行なわれてい…

公認会計士高田直芳:原価差額を理解せずにコスト削減に取り組む企業の愚かさ

原価差額を理解せずにコスト削減に取り組む企業の愚かさ『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 関連ブログ『在庫の「作り溜め」で逃げ切った人たちの高笑いが聞こえる』では、「原価差額は、雑多な集合体であり、こんなものに、「より精緻な方法」を…

公認会計士高田直芳:管理会計や原価計算を知らない人たちは今日も騙され続ける

管理会計や原価計算を知らない人たちは今日も騙され続ける『ほんとうにわかる管理会計&戦略会計 第2版』補足説明 今回は、東芝の第三者委員会調査報告書「第3章 映像事業における経費計上等に係る会計処理」を学びましょう。 調査報告書に、次の記述があ…

公認会計士高田直芳:在庫の作り溜めで逃げ切った人たちの高笑いが聞こえる

在庫の「作り溜め」で逃げ切った人たちの高笑いが聞こえる『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 今回は、東芝の第三者委員会調査報告書(要約版)「第5章 ディスクリート、システムLSIを主とする半導体事業における在庫の評価に係る会計処理」に…

公認会計士高田直芳:バイセル取引とマスキング価格の裏に潜む怪物

バイセル取引とマスキング価格の裏に潜む怪物『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 先日、経済雑誌最大手の人と、話をしました。 その1週間前に、在京テレビ局の経済部の人と、話をしました。 話題は、東芝問題。 東芝問題を語るだけなら、栃木県に…

公認会計士高田直芳:不適切会計と不正会計の狭間で、決算書が泣いている

不適切会計と不正会計の狭間で、決算書が泣いている 鬼の首を根こそぎ取らないと気がすまない一部のメディアはさておいて、東芝問題は一応の収束を見せました。 せっかくの機会ですから、東芝の調査報告書を利用して、「会計とは何か」を純粋に考えていくこ…

公認会計士高田直芳:東芝/第三者委員会調査報告書を読みました

東芝/第三者委員会調査報告書を読みました 先日、名古屋から大阪への出張の折、東芝が公表した報告書を、つらつらと読みました。 最終版は303頁もあり、とても通読する気にはなれません。 読んだのは、84ページの要約版のほう。 ツッコミどころ満載。 …

公認会計士高田直芳:社内公安って存在するのだろうか

「社内公安」って、存在するのだろうか 日本経済新聞で、次の記事が掲載されていました。 アステラス製薬や中外製薬、外食大手のロイヤルホールディングスは不正を摘発するノウハウを持つ「公認不正検査士」(CFE)という資格を持つ専門家を用いている。 …

公認会計士高田直芳:続・不正会計と粉飾決算の境目

続「不正会計」と「粉飾決算」の境目 前回のブログ記事『「不正会計」と「粉飾決算」の境目』では、日本経済新聞のいう「不正会計」と「粉飾決算」の定義に、首を傾げました。 とはいえ、大メディアが定義してしまうと、大多数の人たちは、それが真実だと受…

公認会計士高田直芳:不正会計と粉飾決算の境目

「不正会計」と「粉飾決算」の境目 2015年7月21日付の日本経済新聞「きょうのことば」で、面白い記事を見つけました。 損失隠しや利益の水増しが組織的に行われ悪質性が高くなると「不正会計」、刑事告発されて事件になれば「粉飾」と呼ぶのが一般的…

公認会計士高田直芳:タカダ式操業度分析は東芝の粉飾決算の存在を暗示していた

タカダ式操業度分析は東芝の粉飾決算の存在を暗示していた 2015年7月19日付の毎日新聞は、東芝の不適切会計問題について、次の記事を掲載していました。 同社幹部は「今回の問題が『意図的』と認定されるのは仕方がない。『粉飾』と批判されるのでは…

公認会計士高田直芳:有償支給のカラクリはどのようにして悪用されるのか

有償支給のカラクリは、どのようにして悪用されるのか『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 東芝問題で話題となった、部品や材料の有償支給。 専門家からすれば当たり前の会計処理なのですが、初めて聞く人にとっては、何が何だかわからぬ話。 有償…

公認会計士高田直芳:東芝の不適切会計問題ってそんなに大騒ぎするものなのか

東芝の不適切会計問題ってそんなに大騒ぎするものなのか 2015年7月9日付の日本経済新聞では、「不適切会計では総額で1700億~2000億円の営業利益の減額修正が必要となる見通し」とありました。 1億円の札束は約10キログラムの重さなので、…

公認会計士高田直芳:粉飾決算は税金を還付してもらえるのか

粉飾決算は、税金を還付してもらえるのか 2015年7月5日付の日本経済新聞では、「東芝の不適切会計問題は利益の減額修正幅が5年間で1500億円を超す見通しとなった。」とありました。 ふと思ったのは、これって、過去に納付した税金は過大になるの…

公認会計士高田直芳:東芝不適切会計のキーワード(日本経済新聞から)

東芝不適切会計のキーワード(日本経済新聞から) 2015年7月3日付の日本経済新聞では、「部品の有償支給」と「在庫の評価減」という2つの問題点が指摘されていました。 本ブログでは、日本経済新聞の記事が公開される10日前(6月23日)に、「有…

公認会計士高田直芳:在庫の評価減?その話ちょっと待った!

在庫の評価減? その話、ちょっと待った! 2015年6月23日付の日本経済新聞では、東芝の在庫に係る評価減の記事が掲載されていました。 【1面】東芝は2012年の工場再編時、供給維持のため在庫を多く持ったが、売れ行きは低調。にもかかわらず将来…

公認会計士高田直芳:利益の先食いを誘引させる部品材料の有償支給

「利益の先食い」を誘引させる、部品材料の有償支給『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 本ブログ記事は、次のブログ記事に続くものです。 【関連ブログ】東芝で今度は「利益の先食い」と「評価減の先送り」 上記の関連ブログで掲載した、2015…

公認会計士高田直芳:東芝で今度は利益の先食いと評価減の先送り

東芝で今度は「利益の先食い」と「評価減の先送り」『決定版ほんとうにわかる管理会計&戦略会計 第2版』補足説明 2015年6月23日付の日本経済新聞で、次の記事がありました。 パソコンでは、取引先に部品材料を売った際に会計上の一時的な利益が出た…

公認会計士高田直芳:『ルポ内部告発 ~なぜ組織は間違うのか~』村山治

『ルポ内部告発 ~なぜ組織は間違うのか~』村山治 ルポ 内部告発なぜ組織は間違うのか朝日新聞出版 村山 治 Amazonアソシエイト by 三菱自動車、船場吉兆、ミートホープなどの内部告発を扱った一冊。 内部告発者に取材した話が中心であり、副題「なぜ組織は…

公認会計士高田直芳:『不思議の国のM&A ~世界の常識 日本の非常識~』牧野洋

『不思議の国のM&A ~世界の常識 日本の非常識~』牧野洋 不思議の国のM&A世界の常識 日本の非常識日本経済新聞出版社 牧野 洋Amazonアソシエイト by 不思議の国のM&A楽天ブックス 世界の常識日本の非常識牧野洋 日本経済新聞出版社楽天市場 by M&A(…

公認会計士高田直芳:東芝の不適切会計問題を批判する資格のない人たち

東芝の「不適切会計問題」を批判する資格のない人たち 会計学は通常、財務会計論と管理会計論とに分けられます(公認会計士法8条2項1号)。 学びかたとしては、最初に財務会計論、次に管理会計論、といったパターンでしょう。 簿記の仕訳に嫌気がさして、…

公認会計士高田直芳:適切な会計処理とは何か

「適切な会計処理」とは何か 今回の東芝問題で、一躍脚光を浴びることになった「不適切な会計処理」。 そもそも、適切や不適切というのは、どういう意味なのでしょうか。 かつて、クリントン米元大統領のときに、「不適切な関係」という表現が、しばしば用い…

公認会計士高田直芳:あなたがたには原価計算や原価管理などわかるまいという暴言

「あなたがたには原価計算や原価管理などわかるまい」という暴言『高田直芳の実践会計講座 原価計算』補足説明 東芝の「不適切な会計処理」問題に関して、日本経済新聞では次の記事が掲載されていました。 本社の経理部門は受注時の総原価の見積もりには関与…

公認会計士高田直芳:東芝問題は対岸の火事なのか

東芝問題は「対岸の火事」なのか 過去のブログ記事で、次の【資料1】に言及しました。 【資料1】例えば円安によって資材が高騰し、工事原価の実際発生額が4億円におさまらず、実は6億円であったとしましょう。 【関連ブログ】不適切な会計処理〔東芝の場…

公認会計士高田直芳:なぜ不適切な会計処理が行なわれるのか

なぜ「不適切な会計処理」が行なわれるのか 今回は、次の関連ブログの続編です。 【関連ブログ】不適切な会計処理〔東芝の場合〕 2015年4月に、東芝の「不適切な会計処理」問題が登場してから、「不適切な会計処理」が今年の流行語大賞になるのではない…

公認会計士高田直芳:不適切な会計処理【東芝の場合】

不適切な会計処理【東芝の場合】 「粉飾・逆粉飾」という表現ではなく、「不適切な会計処理」という表現が用いられるようになったのは、2005年あたりから。 日本公認会計士協会が2005年3月に、「情報サービス産業における監査上の諸問題について」…

公認会計士高田直芳:上場企業が正しい決算書を作らない理由

上場企業が「正しい決算書」を作らない理由 今回の話は、『大不況に克つためのサバイバル経営戦略 第27回 大企業が“正しい決算書”を作らない理由』を、現時点の法令や制度に合わせて加筆修正したものです。 さて、『裸の王様』という童話があります。 いまの…

公認会計士高田直芳:組織の不祥事

組織の不祥事 不祥事のあった企業に対して、個人的には、ひいき目で見てしまいます。 イベントがあるたびに、不二家のケーキを買ったりとか。 去年のクリスマスのとき、ペコちゃんのマグカップを手に入れるために、プリンケーキを「オトナ買い」しました。 …

公認会計士高田直芳:シャープ「甘やかしの構造」

シャープ「甘やかしの構造」 2015年3月に入ってから、シャープを巡る記事にキナ臭いものを感じるようになりました。 同社については、次の「サバイバル経営戦略」でも取り上げています。 第137回コラム3期連続無配のシャープは復活したといえるのか…