公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:超ミクロ経済学または会計物理学を始めましょう


ミクロ経済学または
会計物理学を始めましょう


先日、一般財団法人会計教育研修機構で、eラーニングのビデオ収録に臨みました。 お題は「管理会計の実務」であり、講義時間は3時間。
ビデオ収録ですから、その日の聴講者はゼロであり、カメラのレンズに向かって独り言を呟いているようなもの。 ただし、レンズの向こうは実務の専門家たちですから、講義内容に手抜きはしませんでした。
講義の原本は、次の論文と書籍を利用しました。
専門家を相手に講義するにあたって楽なのは、専門用語の説明をする必要がないことです。 「限界利益とは何か」や「D/Eレシオとは何か」といった定義を省略できるのがメリットです。 デメリットとしては、専門用語の定義が通念として刷り込まれてしまっているので、それを乗り越えるのが難しいこと。 通念を乗り越えていくためには、普段から「余計な知識」をたくさん持つことです。 管理会計や経営分析に関する書籍は、「know how」の説明が中心です。 「know why」を理解するためには、ミクロ経済学の知識が必要。 次の書籍がお勧めです。 経済学というと、数式が飛び交って難しい、というイメージがあります。 マンキュー経済学は、高校生向けに執筆されているので読みやすいといえます。 分厚いですが。 ただし、世界に名だたるマンキュー教授といえども、企業の費用関数を「2次関数」で説明している点は(同書476頁、502頁参照)、経済学の限界なのかなと。 マンキュー教授が説くように、上場企業の有価証券報告書を利用して、企業の費用構造を2次関数で表現するのは不可能です。 経済学は「know why」には長けているけれど、実証を伴わないのが難点です。 それを乗り越えたのが、上記の奨励賞受賞論文『会計学と原価計算の革新を目指して』です。 企業の費用構造は「日々複利の連鎖構造」にあるのだから、「2次関数」ではなく、「複利関数」で表現するのが正しい、としているのが、この論文の骨子になります。 「管理会計&経営分析」と「ミクロ経済学」と融合させた「超ミクロ経済学」ともいえる内容です。 いえ、「超ミクロ経済学」よりも、「会計物理学」の呼称のほうが、相応(ふさわ)しいかな。
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世の中には、会計経済学やら、経済会計学やら、会計工学やら、名称だけは立派なことを唱える人がいますが、中味が伴わなければ何の価値もありません。