公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:『放課後探偵団』(学園ミステリ・アンソロジー)


『放課後探偵団』
(学園ミステリ・アンソロジー)


先月(2015年3月)、各駅停車の宇都宮線が東京駅まで延伸するようになって、小山駅から東北新幹線を利用する機会が大きく減りました。 ビジネスバッグに大量の小説を詰め込んで、各駅停車のグリーン席に陣取るのが、このところのマイブームです。 今月(2015年4月)、一気に読んだのが、上掲の短編集。
『放課後探偵団』の目次は、次の通り。
似鳥 鶏  「お届け先には不思議を添えて」 鵜林伸也  「ボールがない」 相沢沙呼  「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」 市井 豊  「横槍ワイン」 梓崎 優  「スプリング・ハズ・カム」
まさかビジネスバッグに、この手の小説が仕舞い込まれているとは、お釈迦様でもご存じあるめぇ。 『放課後探偵団』を読もうと思ったのは、似鳥鶏相沢沙呼という、馴染みの作家を見つけたから。 だから、次の小説を事前に読んでいないと、『放課後探偵団』の面白さは半減するかもしれません。 お化けが冬に出るのは、よんどころなき事情があるから。 「サンドリヨン」とはフランス語で、シンデレラのこと。 さて、『放課後探偵団』に収録された中で、鵜林伸也「ボールがない」は、真犯人の動機が秀逸。 「その動機って、うんうん、理解できるなぁ」というものでした。 オトナになってからそういう動機を持ち続けるのは難しいけれど、高校生であれば首肯できるところ。
市井豊「横槍ワイン」は、謎解きまでに時間をかけすぎ、の感あり。 でも、オチがこれなら許せるな、と思える短編でした。
五番目に登場した梓崎優「スプリング・ハズ・カム」は、抜群の出来栄え。 こういうのを「叙述トリック」というのでしょう。 まんまと騙されました。 最後のどんでん返しに、「えっ! そうだったの?」と何度も読み返したほど。 青春の切なさに胸を締め付けられる、というのは、こういう展開をいうのでしょう。 「スプリング・ハズ・カム」をアニメ化することは、絶対にできないだろうな。 アニメでは、冒頭で真犯人がわかってしまうから。 それが叙述トリックたるゆえんだし。 おっと、ミステリーでこれ以上語るのは、ネタバレになります。 『放課後探偵団』の表紙は、女子高校生が描かれているので、電車の中で読むのが恥ずかしい。 アマゾン特製のブックカバーが役立っています。