公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:在野の実務家が論文で賞を獲る方法【新日本法規財団 奨励賞】


在野の実務家が論文で「賞」を獲る方法
【新日本法規財団 奨励賞】


公認会計士や弁護士で、野に下った実務家が学術論文を投稿する道というのは、ほとんどありません。 どこぞの学会や大学院に在籍していないと、不可能なのです。 私がインターネットで調べた結果です。
その例外が「新日本法規財団 奨励賞」と「日本公認会計士協会 研究大会」です。 在野の実務家で挑むことができるのは、これくらいです。
以下では「新日本法規財団 奨励賞」を紹介します。 この賞の特徴は次の通りです。
  1. 学会や大学院に籍を置いている必要はなく、実務家に対して門戸を開いていること
  2. 年齢制限がないこと
  3. 論文の上限が、A4サイズで60枚もあること
  4. 「会計・税制分野」で2名、「会社法制分野」で2名、合わせて4名に賞が与えられること
私はこの賞に応募し、次の論文で受賞の栄誉を得ることができました。
当然のことながら、応募すれば必ず受賞できるわけではありません。 競争倍率は、かなり高いです。
奨励賞受賞者の履歴を見ればわかるように、そのほとんどが大学院在籍者です。 既往の受賞者は次の通り。
新日本法規財団 奨励賞 「これまでの受賞履歴
私以外の受賞者履歴を見てもわかるように、「理論」だけを記述した論文では、大学院在籍者に太刀打ちできません。 彼らは、論文作成のプロなのですから。 では、実務家としてのアドバンテージは何か。 それは豊富な実務経験です。 私の論文では、前半で「理論」を説明し、後半ではその理論を、上場企業の有価証券報告書データを用いて「実証」しました。 すなわち、理論と実証の両輪で挑むことが、実務家としてのアドバンテージです。 ここでいう実証とは、執筆者がでっち上げた架空データではありません。 非上場企業の決算データも不可です。 いくらでも捏造できてしまいますから。 文章表現力に細心の注意を払うことは、説明するまでもないでしょう。
私が今回受賞したのは「会計・税制分野」です。 過去の受賞論文を見ると、「税」に関するものが圧倒的であり、「会計」は不利なように見えます。 それは心配御無用。 なぜなら、私が受賞した論文は、「管理会計原価計算・経済学」の三点セットだからです。 理論と実証をしっかりと書き上げれば、新日本法規財団の選考委員はしっかりと評価してくれます。 その選考委員のメンバーについては、関連ブログ『タカダ式操業度分析の学びかた〔書籍編〕』を参照してください。 受験勉強に試験委員対策が必要なのと同じように、受賞には選考委員対策が必要かもしれません。 選考委員のビッグネームにビビるようでは、応募することさえ難しいでしょう。 私は事前の対策を何も取りませんでした。 論文内容に自信があれば、選考委員対策など不要です。 帝国ホテルの表彰式に臨んで選考委員の名刺を頂戴したときは、あまりのビッグネームにビビりましたけれど。
最も重要なことは、オリジナリティです。 私の受賞論文は、会計の分野において過去百年間、絶対的通説として君臨してきたCVP分析(損益分岐点分析)や公式法変動予算を一刀両断、ばっさりと斬り捨てたところにあります。 下記に掲げた【その他の関連ブログ】は、その応用編です。 在野の実務家は、一介の素浪人である、という自覚が必要です。 腰に差した刀一本で、数多のライバルと闘う覚悟で臨んでください。
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