公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:会計学や経済学はなぜオリジナリティを目指さないのか


会計学や経済学は、なぜ
オリジナリティを目指さないのか


東京五輪のエンブレムについて、似ているのか、似ていないのか、といった話題が喧(かまびす)しい。
その評価は、他者に委ねましょう。
コピー&ペーストといえば、会計学や経済学のほうが、もっとヒドイ。
会計学の、管理会計の基礎理論をなすCVP分析(損益分岐点分析・限界利益分析・線形回帰分析とも呼ばれます)は、どれもこれも、1次関数のコピー&ペーストです。
会計学の、原価計算の基礎理論をなす予定配賦率(または標準配賦率)は、どれもこれも、1次関数のコピー&ペーストです。
経済学では、企業のコスト構造を、2次関数または3次関数で描きます。
【資料】
書店の本棚に並ぶ経済学書のどれを見ても、そこで描かれているのは、2次関数または3次関数のコピー&ペーストです。 会計学も経済学も、コピー&ペーストの大乱舞です。
それに対し、企業のコスト構造を、「自然対数の底e」を用いた複利関数(指数関数)で描いているのは、タカダ式操業度分析だけです。 次の受賞論文で論証しています。
コピー&ペーストを繰り返す人たちには、上記の受賞論文で述べているオリジナリティは理解できないことでしょう。 この百年以上もの間、企業のコスト構造は、1次関数か、2次関数か、3次関数のいずれかでしか語られてこなかったのですから。 企業のコスト構造を、複利関数(指数関数)で描くことなど、上記の受賞論文以前では、誰一人として思いつかなかった。 会計学や経済学の分野で、独創性や革新性の「御題目」を唱える人はたくさんいますが、それを実現したり理解できたりする人が皆無なのが嘆かわしい。
2015年8月19日付の日本経済新聞『読み解き現代消費』では、次の記事がありました。

革新性というと「無から有を生む」というイメージを持つ人が多いが、それはハードルの上げ過ぎだろう。「イノベーション」の用語を広めたシュンペーターは、革新の本質は新結合だと説いている。既存の要素であっても、組み合わせ次第ではイノベーションを生み出せる。

(略)常識や既成ルールにとらわれないどころか、それをあえて否定する反逆心。マーケティングだけでなく全てのビジネスに最も必要とされる素養ではなかろうか。

日本経済新聞、2015年8月19日
「反逆心」などと書いてあるけれど、組織内部で反逆すれば干されるし、組織の外に出てしまうと孤独な闘いを強いられる。 そんなに簡単な話ではありません。 裏を返せば、会計学や経済学は、ぬくぬくとした環境にある、という証左なのでしょう。
2015年6月に、文部科学省は全国の国立大学法人に対して「組織および業務全般の見直し」を求める通知を出しました。 文系の学部・大学院のリストラを求めるものであり、かなりの反発があるようですが、今さら騒いでも遅いって。