公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座

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公認会計士高田直芳:シャープ実質国有化とメガバンクの鼎の軽重

不正会計&監査の蹉跌 すべてを表示 企業分析&経済・時事

シャープ実質国有化と、メガバンクの鼎の軽重

2016年1月11日付の日本経済新聞1面記事を見て、「やはり、そこまできたか」という印象です。
シャープについては、本ブログでも再三、経営分析のノウハウをもって取り上げてきました。
ただし、注意して欲しいのは、経営分析は「転ばぬ先の杖」であることです。 もはや転ぶしかない企業や、転んで骨折してしまった企業に、経営分析を当てはめても手遅れです。
経営分析は、(1) 過去の業績を解析し、(2) 現状を把握して、(3) 将来像を描くことにあります。
悪化した業績を解析したところで、経営指標のほとんどは異常値を示すことになります。 こうなると、もはや経営分析の手を離れ、具体的な再生プランに着手するだけとなります。 ただし、財務諸表が痛んでいる企業であっても、どこが痛んでいるのかを探ることは、経営分析でも可能です。 2016年2月に出版する『ほんとうにわかる経営分析』全面改訂版の後半で論じている、キャッシュフロー分析です。
収益性分析には容易に取り組めても、キャッシュフロー分析の神髄にまで辿り着ける人は少ない。 特に、銀行の節穴ぶりには呆れ返るほど。 その節穴ぶりについては、次の関連ブログでも述べました。
2015年5月19日付の日本経済新聞では「危機のシャープ1」というタイトルで示されるように、シャープに関する連載が始まりました。
私が唖然としたのは、次の【資料1】の記事です。
【資料1】

シャープが15年3月期に2期ぶりに赤字に転落することが明らかになったのは14年12月27日だ。

毎週土曜日に開かれる恒例の経営会議に財務部門から報告された。

2人の橋本には「青天のへきれき」。

社長の高橋ですら「本当に赤字なのか」と肩を落としていた。

2015年5月19日付、日本経済新聞
次の【資料2】の記事が続きます。
【資料2】

「シャープには表と裏の数字がある」。

強力な経営トップが長く君臨し、責任追及を恐れる事業部が悪い情報をあげない社風を揶揄(やゆ)した言葉だ。(以下省略)

2015年5月19日付、日本経済新聞
「おいおい、銀行さんよ、それはないだろう」というのが、私の感想です。 上記で「唖然とした」と記述したのは、2人の銀行員と一緒に「青天の霹靂」を味わったからではありません。 2014年12月27日の前日まで、この2人の銀行員は何をやっていたの? という意味での、唖然です。
今後の事後処理は、メガバンクとしてはお手の物なのでしょう。 しかし、事前の審査能力は、どうなのか。 経営分析の取り組み方、間違ってない? と疑問を投げかけておきましょう。
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