公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:日本基準の自己資本利益率ROEとIFRS基準のROE

経営分析の世界で最もポピュラーな経営指標として、ROE( Return On Equity )があります。 日本語では「自己資本利益率」。
拙著『新・ほんとうにわかる経営分析』128ページでは、「日本基準のROE」と、IFRS基準(国際会計基準国際財務報告基準)のROEとは、その計算構造がまったく異なることを紹介しています。
どちらが理論的に正しいのか、といったことを問うのはナンセンス。
オカミが「こっちだ」と指示すれば、すべての企業が「こっちだ」と向かうのが、日本の伝統芸です。 ROEを得意気に語る人は世に掃いて捨てるほどいて、彼ら(彼女らは)“know how ”に長(た)けています。 しかし、“ know why ”には長じていない。 これもまた、日本の伝統芸です。
例えば、ROA(総資本利益率)の分子には、営業利益、経常利益、当期純利益などを当てはめるのが通例です。 それに対して、ROE(自己資本利益率)の分子は、当期純利益のみ。 「なぜ」だか、わかりますか。 次の拙著『決定版 ほんとうにわかる財務諸表』135ページでは、その「なぜ」を解き明かしています。
2016年2月になって、円高・株安により、企業業績が不透明な状況にあります。 こういうとき、ROE(自己資本利益率)は、ジェットコースターのように、大きく上下に変動します。 「なぜ」だか、わかりますか。 理由は、拙著『新・ほんとうにわかる経営分析』174ページにおいて、弾力性という概念で説明しています。 “ know how ”を語る者は、掃いて捨てるほどいる。 “ know why ”を語れないのなら、経営分析をする意味がない。