公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座

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公認会計士高田直芳:ROEやD/Eレシオを理解する近道は、分数計算を怖がらないこと

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ROEやD/Eレシオを理解する近道は
分数計算を怖がらないこと

[決定版]新・ほんとうにわかる経営分析 補足説明

「まさか」と思いつつ、「やはり、そうなのか」と思い知らされるものに、「分数計算が苦手で、ファンダメンタル分析に取り組めない」という問題があります。
例を挙げるならば、自己資本利益率(ROE)と、総資本利益率(ROA)とは、自己資本比率で繋がっていることを、分数で理解していますか。
まず、ROEROA との関係は、次の【資料1】の式で表わすことができます。
【資料1】
上記【資料1】にある「自己資本比率の逆数」は、別名「財務レバレッジ」といいます。
「逆数」という表現が苦手であれば、次の【資料2】の式で表わすことができます。
【資料2】
上記【資料1】は、「×」を使用しているので、「逆数」を用います。 上記【資料2】は、「÷」を使用しているので、「逆数」を用いません。 分数計算は、小学2年生で習い始めます。 7歳児や8歳児に侮られないように、しっかりとマスターしたいものです。
次に、D/Eレシオです。 「D」は他人資本( Debt )のこと。 「E」は自己資本( Equity )のこと。 したがって、D/Eレシオは、次の【資料3】の式で表わされます。
【資料3】
応用問題として、D/Eレシオは、次の【資料4】の式で表わすこともできます。
【資料4】
上記【資料4】の右辺にある「比率」が曲者です。 ただし、【資料4】の背後に隠れている「総資本」を消すと、【資料3】に戻ります。
上記【資料4】には「自己資本比率」があります。 ということは、【資料4】を整理して「自己資本比率=」の式に直し、これを【資料2】の式に代入すると、自己資本利益率ROE)を、D/Eレシオで表わすことができます。 ただし、式を複雑にしたからといって、経営分析の精度が高くなるわけではありません。 経営指標はできるだけシンプルなものが理解しやすいし、企業業績を素直に評価することができます。
上記【資料3】や【資料4】に関する、詳細な説明は、拙著『[決定版]新・ほんとうにわかる経営分析』57ページで紹介しています。 上記【資料1】や【資料2】に関する、詳細な説明は、拙著高田直芳の実践会計講座「経営分析」入門75ページで紹介しています。