公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:絵に描いただけの現代ファイナンス論


企業価値ファイナンス
革新を目指して<第2回>

「絵に描いただけ」の現代ファイナンス

今回は、『企業価値ファイナンスの革新を目指して』の第2回です。
前回(第1回)のブログ『企業価値とファイナンスの革新を目指して<1>実務に役立たない理論を学ぶ恐怖』では、次の拙著のうちの第12章を抜粋したものを提示しました。
【資料1】
上記【資料1】第2節の2ページ目〔図表12-10〕では、次の図表を紹介しています。
【資料2】
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上記【資料2】は、「企業価値はどこで最大となるか」を説明する図表であり、「ファイナンス」と名のつく書籍であれば、おおよそ掲載されています。 MBAホルダーを養成するビジネススクールでも、【資料2】に似た図表がテキストに掲載され、その図表にある点Eで「企業価値は最大」となり、点Eから垂線をおろした点Jで、「他人資本自己資本との最適資本構成が決定される」という講義が行なわれます。
しかし、実務をこれほど愚弄した図表もありません。 なぜなら、上場企業などの具体的なデータ(有価証券報告書決算短信)を用いて、【資料2】にある点Eの座標の求めかたを示した書籍や学術論文は、この日本にも英米にも存在しないからです。 上記【資料2】はまさに、「絵に描いた餅」。
「いや、そんなことはないぞ。上場企業であれば、株価に株数を乗じた時価総額が、企業価値を表わすはずだ」という反論があることでしょう。 非上場企業の場合には、次のような手法があります。
【資料3】
  1. インカム・アプローチ
  2. マーケット・アプローチ
    • 市場株価法
    • 類似取引法
    • 取引事例法
    • 簿価純資産法
    • 時価純資産法
ただし、決して間違えてならないのは、時価総額や【資料3】の方法で企業価値を求める方法は、【資料2】にある点Eを特定するものではないことです。 【資料2】にある曲線ABEF上の「どこかにある」ことを暗示しているにすぎないのです。 トヨタ自動車時価総額は、【資料2】の点Bから点Eの区間にあるのかもしれないし、ソフトバンク時価総額は点Eから点Fの区間にあるのかもしれません。 あなたが計算した時価総額や収益還元額が、【資料2】の点Eであるということを、現代ファイナンス論では保証してくれないのです。
では、【資料2】にある点Eという「特異点」は、どうやったら求められるのか。 そのためには【資料2】にある曲線ABEFを、具体的な方程式で表わす必要があります。 ところが、その方程式を表わした学者や専門家は、古今東西、誰一人として存在しないのです。 【資料2】はやはり、画餅なのです。 そんなことで、よくもまぁ、ファイナンスを教え、また、学んでいるものだなと。
「批判するなら、対案を示せ」がビジネス社会の鉄則。 そこで、私から提示する対案が、【資料1】第3節の7ページ目にある〔図表12-29〕です。 以下の【資料4】に再掲します。
【資料4】最適資本構成タカダ理論
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上記【資料4】にある、おわん型の曲線APBが、【資料2】のABEFに相当します。
上記【資料4】にある、おわん型の曲線APBの方程式は、次の【資料5】の通り。
【資料5】タカダ式企業価値方程式
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上記【資料5】を「タカダ式企業価値方程式」といい、既出ブログ『企業価値と理論株価の求めかた』でも紹介しました。 タカダ式企業価値方程式を、【資料1】第3節の10ページ目にある公式を用いて解いていくと、小学生のとき習った分数式として着地し、【資料4】にある特異点Pの座標を導くことができます。 【資料4】の特異点Pは、【資料2】の特異点Eと同じです。 上記【資料2】の点Eや、【資料4】の点Pを、縦軸へ水平に伸ばしていった先にあるのが、企業価値です。
上記【資料4】や【資料5】は、私(高田直芳)のオリジナルであり、これが「最適資本構成タカダ理論」の骨子になります。 批判するなら、対案を示すこと。 その対案は、オリジナルのものであること。 現代ファイナンス論を得意気に語る者たちよ、オリジナリティもなく、他人が描いた餅にへばりついて、あなたがたは恥ずかしくないか。
【関連ブログ】企業価値ファイナンスの革新を目指して
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