公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:監査法人のへっぴり腰が企業のコンプライアンス違反を増長させる


監査法人のへっぴり腰が
企業のコンプライアンス違反を増長させる


従前のブログ『実務を知らぬ者ほど、会計を偉そうに語る』では、半沢直樹シリーズ第1作『オレたちバブル入行組』を取り上げました。
隠蔽捜査5.5 自覚 今野敏』では、半沢直樹シリーズ第2作『オレたち花のバブル組』を取り上げました。
その勢いをかって、次の3冊と、冒頭の『下町ロケット』を読みました。
銀翼のイカロス
池井戸 潤
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空飛ぶタイヤ
池井戸 潤
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半沢直樹シリーズは「ヒーローもの」で、『空飛ぶタイヤ』と『下町ロケット』は「集団もの」といったところでしょうか。 ヒロインが加味されると、もっと面白かったかな、というのは、読者の我が儘です。
池井戸潤『ロスジェネの逆襲』

きっと君たちは、机に向かって問題と答案用紙を配られたら、誰にも負けないいい点数を取るんだろう。

だが今回の試験は、まず解くべき問題を探してくるというところからはじまっていたようなものだ。

君たちは、その肝心な勝負に負けた。

その結果、君たちは、間違った問題を解き、間違った答えを出した。

中野渡頭取のセリフは、常に心にとどめ置きたい。

この世の中には二つの規律がある。それは、倫理と法律だ。

俺たち人間が滅多なことで人を殺さないのは、法律で禁止されているからじゃない。そんなことをしたらいけない、という倫理に支配されているからだ。

だが、会社は違う。会社に倫理など必要ない。

会社は法律さえ守っていれば、どんなことをしたって罰せられることはない。相手企業の息の根を止めることも可能だ。

とはいえ、コンプライアンス違反を犯したら、上場企業といえども役職者のクビが飛ぶ。
監査法人諸君。 『下町ロケット』で問題となった特許権侵害を、監査の現場で発見するのは不可能に近い。 しかし、著作権侵害は容易に見つかるはず。 社内文書にしろ、情報システムにしろ。 監査の現場で、著作権侵害というコンプライアンス違反を見つけたら、その企業を叩くといいよ。 それくらいの矜持は、あってしかるべきでしょう。 公認会計士というのは、選民思想が強い割には、意気地がない。 監査法人の「へっぴり腰」は、不治の病か。