公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:おすすめの経済学書籍


おすすめの経済学書籍

私がいままで執筆してきた書籍やブログでは、数冊の経済学書を紹介してきました。 数冊の、という表現は不正確ですね。 主に、次の3冊です。
マンキュー経済学Ⅰミクロ編
N.グレゴリー マンキュー
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日本人が執筆した専門書も数多く読んでいますが、今までに拙著やブログで紹介したことはありません。 どのような感想を書いても、後味の悪いものになりかねないから。
また、次の関連ブログで紹介したように、「阿倍野の犬実験」の虞(おそれ)もあるから。
【関連ブログ】
そうした中で、上記3冊に加えて紹介するのが、次の1冊。 最終改訂は1988年だし、中古本しかないし。 「費用逓減産業」や「ワルラス一般均衡理論」などという、現代の経済学書では見向きもされない論点も掲載されているし。 それにもかかわらず、私はこの『入門価格理論』を薦めます。 経済学を学び始めたとき、何を読んでも理解できずにいたところ、『入門価格理論』でようやく、ミクロ経済学の何たるかを理解できたから。
ミクロ経済学を学ぶにあたって最も混乱するのは、総費用・平均費用・限界費用という三者の関係。 マンキュー、クルーグマンスティグリッツでは、説明が不十分です。 総費用・平均費用・限界費用の関係を、みんな理解できているのかな、と不思議に思うほど。 『入門価格理論』では、総費用・平均費用・限界費用の関係を、見事に解き明かしてくれます。
【資料1】

  1. 平均費用曲線は、なぜ、凹型なのか。

  2. 限界費用曲線は、なぜ、右上がりの曲線型と凹型の2種類があるのか。
    2つの型のどちらが正しいのか。

  3. 平均費用曲線と限界費用曲線が交差するところで、なぜ、企業の利潤(当期純利益)は最大にならないのか。

  4. 平均費用曲線と限界費用曲線の交点は、なぜ、1つしか存在しないのか。

  5. 企業の利潤(当期純利益)が最大になるのは、なぜ、平均費用曲線上ではなく、限界費用曲線上なのか。

  6. 会計学の変動費」と「経済学の限界費用」とは、なぜ、似て非なるものなのか。

  7. 限界費用を連ねると、なぜ、供給曲線になるのか。

  8. 総費用曲線は、なぜ、逆S字カーブで描かれるのか。

  9. 「費用逓増・費用逓減・費用一定」という場合の「費用」とは、総費用なのか、平均費用なのか、限界費用なのか。

  10. 総費用・平均費用・限界費用の三者間には、どのような関係があるのか。

入門価格理論』を熟読すると、CVP分析(損益分岐点分析)に基礎を置いて固定費や限界利益などを扱う会計学が、経済学から見下される理由がよくわかります。
本棚に並べる経済学書としては、『入門価格理論』と、『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』の2冊があれば十分でしょう。 何が十分かというと、管理会計原価計算・経営分析などの「なぜ」を理解するにあたって、という意味です。 管理会計原価計算・経営分析などの書籍は、“ know how ”が中心であり、“ know why ”がありません。 その「なぜ」を解き明かしてくれるのが、『入門価格理論』と『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』です。
クルーグマン ミクロ経済学』は、『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』と同じく、平易な入門書です。 ただし、とにかく分厚い。 読破するのに疲れます。 『スティグリッツ ミクロ経済学』は、ある程度の経済知識がないと途中で挫折します。 ソフトカバーの廉価版には、好感が持てるのだけれどね。 マクロ経済学のほうは──、興味がないので、おすすめする書籍はありません。 日本経済新聞を読んでいれば十分でしょう。
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