公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座

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公認会計士高田直芳:『マツリカ・マジョルカ』相沢沙呼

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『マツリカ・マジョルカ
相沢沙呼


列車の中で、カバーも付けずにこの本を読んでいたら、かなり危ない。
要約するならば、「魔女の白い太腿にシスコンでロリコンじゃないヘタレな男子高校生が一人称パシリする学園ミステリー」といったところ。
男女の関係が、かつては、度胸と愛嬌で喩えられたことがありました。 いまは、草食系と肉食系か。
作者の意図が、女性読者を遠ざけるところにあるとするならば、一応成功しているといえるかも。
高校1年生シバイヌ君の「倒錯」を横糸とするならば、縦糸はもちろん学園ミステリー。 学校七不思議や都市伝説の起こりが、イジメ問題、ストーカー事件、若年自死などにあることを、さらりと告発しています。 ヒロインが放つ色香にたびたび脱線しながらも、中味は意外と深く、濃く、読後感は重い。 いわゆる「叙述トリック」のお手本となるようなストーリーです。
従前ブログ『放課後探偵団(学園ミステリ・アンソロジー)』では、同一作者による本『午前零時のサンドリヨン』を紹介しました。 余人には真似のできない筆致というべきか。