公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:『惑星カロン』初野晴


『惑星カロン
初野晴


2016年のゴルフのスコアは、85どまり。 練習をほとんどせずに、ぶっつけ本番だったから、しゃあんめぇ、という言い訳に終始した一年でした。
その反動のせいか、ドライバーとパターの種類だけは、中古ショップを営めるほどに揃ってしまいました。
さて、上掲書は、「ハルチカシリーズ」の第5弾。 「学園ミステリー」または「青春ミステリー」と呼ばれるジャンルに属します。 従前ブログ『千年ジュリエット』の続編です。
物語の冒頭で、ヒロインがフルートを買い換えたがる心理に、ドライバーを買い換えたがる自分の姿を重ね合わせてしまいました。
ゴルフはともかくとして、読書傾向は、純文学よりも、ミステリーやサスペンスを好みとします。 ホラーも好き。 レイモンド・チャンドラーばりのハードボイルド系が、最もお気に入り。 本格推理は──、そういえば法月綸太郎『生首に聞いてみろ』以降、すっかりご無沙汰。 来年は、本格推理小説を、拾い集めてみようかなと。 『惑星カロン』では、「密室殺人事件」ならぬ、「密室殺ハムスター事件」という本格推理が登場します。
ハルチカシリーズ前4作を読んでいなくても、この第5作『惑星カロン』はおすすめの一冊。
『惑星カロン初野晴

  • 楽しい青春時代なんて存在しない。
    でも──面白そうに過ごすひとはまわりにあふれていた。

  • 世の中には、いつまでたっても報われない努力があること、どんなに尽くしても大事な場面に立ち会えないひとがいることを知ったいまなら、ないものだらけの十代はとても幸せな時期だったとわかる。

こうした文章に触れるだけでも、この小説を読む価値があります。
『惑星カロン』は、序章、第1章、第2章、第3章と続いて、最終章が秀逸。
  • 人工知能AIの限界はどこにあるのか。
  • 人工知能AIは、人間にとってどのように「役立たせる」べきなのか。
作者独自の世界観が、ハルチカの2人を通して語られています。 まさか、今回の「ブログテーマ」が、「人工知能(AI)vs.会計」に分類されているとは、おいそれとは気づくまい。
死にゆく者が、家族や恋人へ最期に遺(のこ)したものは──、おっと、この先はネタバレになる。 『惑星カロン』は、直木賞候補作になってもいい内容なのに、やはり「学園もの」は難しいのか。 作者へ。 ありがとう、この一冊。