公認会計士高田直芳 会計物理学&会計雑学講座










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公認会計士高田直芳:クルーグマンミクロ経済学第2版

先月(2017年3月)の下旬に発売。 待ちに待った第2版です。
近くの書店で予約しておいたものを、入荷したその日に、書店員がわざわざ届けてくれました。
「宅配クライシス」という語を持ち出すまでもなく、書籍はできる限り、書店で買うようにしています。
クルーグマン ミクロ経済学』は、A4サイズで、788ページの超大作。 こんなものを持ち歩いていたら、腱鞘炎を引き起こします。
私自身、次の拙著3冊はいずれも640ページの大作なので、人のことはいえません。 もしや、と思いつつ、『クルーグマン ミクロ経済学』の「第3章 供給と需要」、「第11章 供給曲線の裏側」を、さっと確認。 第2版でもいまだに、企業活動を、2次関数や3次関数で説明していることに、ニヤニヤと笑ってしまいました。 ノーベル経済学賞を受賞した高名な学者といえども、次の【資料1】に示すように、現実の企業活動が複利計算構造を内蔵している事実に思いが至らぬようです。
【資料1】
  • 製造業に勤務する人であれば、工場内の各工程を観察してみてください。
    • 工場内に無数に存在する工程に、材料費・労務費・経費を次々と投入していくと、無限回数の振り替え計算が行なわれていることがわかります。
    • 材料・仕掛品・製品などが入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 流通業に勤務する人であれば、店舗に置かれた商品を観察してみてください。
    • 日々仕入れた商品は、棚に補充したそばから、消費者へ次々と販売されていきます。
    • 膨大な商品が入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 財務や経理に携われる人であれば、手元にある帳簿を観察してみてください。
    • 上場企業のような大規模組織になると、帳簿に記帳される仕訳の数は、1日で数百行や数千行にものぼります。
    • 振り替えの仕訳を含めれば、年間では数億行や数十億行の仕訳の数になります。
    • 入金と出金を無限に繰り返すその様は、無限連鎖の複利計算を行なっていることと同じです。
上記【資料1】の命題を論証したのが、次の受賞論文です。
【資料2】
クルーグマン ミクロ経済学』の「第3章 供給と需要」、「第11章 供給曲線の裏側」で描かれている供給曲線や総費用曲線は、2次関数または3次関数であって、複利関数ではありません。 複利運用で預けておいた利息が、2次関数や3次関数で計算されては、預金者の反乱が起こります。 ところが、経済学者は全員、実務がどうなっているかに関心がないようです。 次の関連ブログで紹介したように、経済学や会計学というのは、実務で役立つかどうかを顧慮しない学問だといえます。
【関連ブログ】
クルーグマン ミクロ経済学』で描かれている供給曲線や総費用曲線を、複利関数(自然対数の底 e )で置き換えるとどうなるか。 私(高田直芳)が創設した会計物理学の視点で、少しずつ読み解いていくことにしましょう。 行動経済学の章は、読み応えがありそう。 付箋をペタペタと貼りながら、まずは通読することにします。
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